なぜ企業は副業を禁止するの?|元人材業界採用コンサルタントがよく聞いた回答まとめ

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企業の副業解禁のニュースが世の中を騒がす中、よくネットなどで「私の企業はなぜ副業を禁止しているのか?」という質問が多く見られます。

私が、ある大手人材企業で採用コンサルタントとして働いていた時も、同じような質問が候補者さんからも多くありました。

私はそういった質問を直接企業へ聞いていたのですが、様々な解答がえられました。その中で特に多かった理由をまとめてみました。

まとめると、大きく分けて2つのタイプの回答があります。

  1. 副業のリスク
  2. 会社の考え方

それぞれを下記でご説明します。

「副業禁止」と明記なし→副業は違法でない

本題に入る前に、よく「副業はウチでは違法です」と言われる企業も多かったのですが、副業はディフォルト合法です。

公務員または、就業規則で副業を禁止していない限り、副業することは違法にはなりません。

副業したら違法だ、と言われている方は、一度就業規則を見直してみるのが良いかと思います。

副業禁止「なぜ?」への回答1:会社と社員のリスク

きちんとした会社に副業禁止の理由を聞くと、まるでテンプレのように下記2つのリスクを懸念したご回答をいただくことが多かったです。

  1. 会社側のリスク
  2. 社員側のリスク

それぞれ細かくご説明いたします。

副業をすることによる会社のリスク

会社側のリスクを副業禁止の理由として回答を得ることが多かったです。

情報漏えいリスク

情報漏えいは特に金融や銀行業界の企業に多かった理由の一つです。

副業を解禁することで、従業員のパソコン・スマホから必要でないサイト等へのアクセス、気密情報・顧客情報などの流出を懸念しています。

副業をしなくともこういった事故はおこるのですが、万が一に備えて副業をきちんと労働規則で禁止している企業もありました。

また、銀行のような顧客の大事な情報を所有している企業として、社員に副業を許すことの世間体を気にして副業解禁に踏み出せていない企業もありました。

人材の流出リスク

人材流出も副業を禁止する理由でよく聞きました。

特に多かった業界は、コンサルティングや営業、広告代理店など「人脈」が会社の資産の一つとなっている企業でした。

長年かけて構築してきた様々な顧客リスト・人脈を使い副業を行い、そのまま独立してしまうというケースは少なからずあるようです。

また、副業を独立への準備期間として利用する社員などもいるらしく、副業の禁止を設けいる企業もありました。

しかし、最近では逆に副業ができない企業ほど魅力がなくなり、優秀な社員が集まらないというケースも聞きます。

この人材流出防止の為の副業禁止は今後少なくなっていくでしょう。

副業をすることによる社員のリスク

企業の中には副業禁止している理由を社員へのリスク回避のためと回答するのも多かったです。

副業をすることでの社員のリスクは、

  1. 長時間労働の促進
  2. 労働災害時の対応

の2つです。

そのどちらも、副業している時は企業が従業員の管理できずおこる問題です。

長時間労働の促進

副業している時間は企業側からは見えません。

企業の労働時間は把握しているものの、社員が副業することで長時間労働となってしまい、心身へ影響が出ることを心配しての副業禁止です。

いいように聞こえますが、基本的に企業が何か合った場合に、従業員の管理責任を取られないように把握しておきたいだけという、企業も多いでしょう。

副業は確かに時間を使いますが、中には趣味などを副業にしている人もいるので一概に労働時間とはいえないです。

個人的にはこの理由は企業側の従業員を管理したいエゴのように聞こえます。

労働災害時の対応

同じように、事故や事件に巻き込まれた時、労働災害が副業をしていると曖昧になることがあります。

これは対処のしようでどうにかなる問題なので、副業と本業はメリハリつけて行うことをおすすめします。

副業禁止「なぜ?」への回答2:会社側の事情

続いて副業禁止の理由を聞いた時に、多かったのが、会社側の事情です。

表向きは会社側のリスクや、社員のことを思って、などという企業が多いですが、実は下記のような会社側の事情が、今副業を禁止している理由の大多数だと私は思います。

大きくわけて、

  1. ノウハウ・知識の流出を防ぐ
  2. 企業の固定概念・カルチャー

の2つです。

こちらの2つは前記のリスク管理というよりかは、企業のポリシーに近いです。

ノウハウ・知識の流出を防ぐ

先程の人材と同じように、ノウハウや・知識の流出を防ぐために副業を禁止している企業は多いです。

特に企業で特殊なトレーニングを受けた社員が副業することで、そのノウハウが流出してしまう事などもあります。

また、特に問題になるのが、社員が副業で生み出した新しいアイディアやサービスは企業のモノになるのでしょうか?それとも個人のモノになるのでしょうか?

ここは、裁判事例があったほどかなりセンシティブな状況です。

企業の固定概念・カルチャー

企業の中には「副業ある時間があったら本業をもっと頑張れ」や「社員はすべて企業に尽くすものだ」という概念やカルチャーをもった企業がたくさんあります。

私も様々な企業さんと話していて、このような回答が多かったのを覚えています。

「副業」と聞くとどうしてもお小遣い稼ぎなど悪いイメージが先行してしまい、伝統的な考え方をしている企業の経営層からは受け入れられません。

しかしこの考え方はちょっとずつ変わりずつあります。それは肌で感じていました。

なぜ企業は副業を禁止するのか?解答まとめ

以上私が実際に企業担当者などに聞いた副業を禁止する事情のまとめでした。

実感としては、一番多かったのは実は最後の概念的な理由です。

リスクなどは制度を整える事である程度防止ができます。

今様々な企業が副業を解禁している中で、まだできていない企業の根底的な理由はそこにあると思います。

これから考え方がどんどん変わりはじめ、より多くの人が副業できる世界を夢見ています。

企業が副業を禁止する理由については、下記記事でもより詳しく解説していますので御覧ください。

正社員の副業が禁止されている本当の理由12選|なぜ副業はダメなのか?